R7 前期課程グアム語学研修 12
2025年7月26日 21時00分 [25029]グアム語学研修 最終日
ほとんどの生徒が3時起きで準備して、ホテルを4時半に出発したものの、機体トラブルで飛行機が遅延。一度搭乗したのに、もう一度ロビーに戻って、いつ出発するか分からない不安の中、生徒たちは航空会社から提供されたスナックと水をとり、ひたすら待機していました。睡眠が足りなくて仮眠を取る生徒、ゲームをして時間を潰す生徒、スナックでは足らず、日本から持って来ていたキャンディで空腹を満たす生徒などさまざま。ただロビーがとても寒くて、先ほど搭乗した機体から持って来たブランケットを民族衣装のようにぐるぐる巻きにしている生徒も見受けられました。出航時刻が二転三転する中、添乗員の長尾さんがカウンターと私たちの間を走り回り、逐一情報をくれたのがありがたかったです。今回の研修では長尾さんなしでは成立しなかったと断言できるほど、すべてのアレンジを細やかな気配りと共にしていただきました。日々のホワイトボードにさりげなく添えられたイラストに心が和んだ生徒も多かったと思います。また最終日の食事の際には、ホテル周辺のレストラン情報を手書きで貼り出してくださって、それを元に食事に行った生徒もいたようです。長尾さん人気はとても高く、女子からは「かわいい!絶対一緒に写真撮りたい!」という声もたくさん上がっていました。
そんなバタバタの中、何とか再搭乗できたのが9時半過ぎ。そこからもひたすら待ちの時間を過ごし、飛行機が無事飛び上がった瞬間はみんな、安堵の表情を浮かべていました。待ちに待った朝ごはんは機内食。クロワッサンにチーズとたまご、ハムが挟まったクロックムッシュにいちご、スイカ、パインのフルーツサラダ。そこにバターとパンというメニューを、寝ぼけ眼でもくもく食べる生徒たち。寝ぼけていたのか、ナイフとフォークをお箸のように持って食べている生徒もいました。
そしてやっと関西国際空港に到着!出発前日、台風接近のニュースに「先生、お願い!延泊したい!」と言って来た生徒もいましたが、先生は神ではないので天候をどうこうすることもできず、出発時間を何とかすることもできなかったのですが、3時間遅れで到着した日本の蒸し暑さに、全員が「グアムって涼しかったんだ!」と驚きの声をあげていました。
時差は1時間なので問題なかったのですが、あちらでは冷房の効き過ぎた教室、冷房の効き過ぎたホテル、冷房の効き過ぎたバスと、とにかく冷え冷えの環境だったので、日本との違いに体が適応するまで体調管理が必要なようです。バスに乗り込み、昼食だったはずのお弁当が配布されると「これはおやつですか?」という生徒の声が。たしかに時刻は15時。本当であればもう学校に到着しているはずの時間です。いつももりもり食べていた生徒が「胃もたれで食べられない...」と言っていて心配でしたが、中には淡路のトイレ休憩でアイスを食べる猛者も。集合時間間際にのんびりアイスを楽しんでいた彼らに「のんきボーイズ」と命名させていただきました。
バスはそこからノンストップで進み、学校に到着したのは17時でした。バスの中で木下教頭から研修の最後をしめる言葉があり、長尾さんからもご挨拶をいただきました。それまで寝ていた生徒も神妙な顔で真剣に話に耳を傾け、長いようで短い1週間の出来事に浸っている様子でした。
門のところで交通整理をしてくださっていた佐藤先生、笑顔で迎えてくださった西浦校長、秋山教頭の姿を確認して、「本当に研修が終わってしまった...」と達成感と寂寥感で胸がいっぱいに。保護者の元へ走って行った生徒たちも、少し寂しそうな表情で長尾さんや私に挨拶に来てくれて、最後の生徒を見送って、前期課程グアム語学研修が終了しました。
私見ですが、今回の研修で生徒たちと1週間を共に過ごし、各ご家庭でしっかりとした教育がなされていることを感じる場面が多々ありました。ビュッフェスタイルの食事でも野菜やフルーツを率先してとり、授業やアクティビティで疲れて帰って来ても洗濯を毎日するなど、小さなことから感じ取れるものがたくさんあり、大切に、愛情たっぷりに育てられたお子さんたちを預かる責任や、「子どもは家庭と社会(学校や地域)で育てる」という言葉の意味を、再認識できました。
また、事前研修から「同じ料金でも、みんなが積極的に行動をすれば料金以上の価値が出る」と言い続けて来ました。お土産話の量は、彼らが異国の地で、自分で考え、行動した証です。たくさん話を聞いてください。
このような貴重な機会を生徒たちに与えてくださった保護者の皆さま、すべてのアレンジをしてくださった名鉄観光の長尾さん、母のように温かく、ときに厳しく生徒を見守っていた木下教頭、そしてこの研修をサポートしてくださった和泉先生やすべての先生に感謝の気持ちを述べ、研修報告を終わりたいと思います。
ありがとうございました。