R7 前期課程グアム語学研修 ⑨
2025年7月24日 22時00分 [25029]グアム語学研修 6日目
朝からあいにくの雨。午後からの自由行動に不安を感じながらも、朝食に降りてきた生徒たちは和気藹々と食事をとっていました。さすがに連日のこってりした食事に胃もたれを起こす生徒も増えてきて、研修序盤はおかわりに立つ生徒がほとんどでしたが、6日目ともなるとヨーグルトやシリアルだけを何とか口にするという生徒も見受けられました。5分前行動が板についてきたグループもあれば、時間ちょうど、もしくは1分遅れで到着するグループもあり。「時間を守る」とはどういうことなのか、社会に出たとき、どう役に立つのかという木下教頭の言葉の効果か、次の集合にはすべてのグループがきちんと早めに集合できました。
大学に着く頃には雨は小降りになっていましたが、屋根のない広い中庭を歩くルートではなく、授業を受ける教室棟の前にバスが到着。それぞれの教室に入って、今日も3コマ分の授業が始まりました。
今日はClass 1の教室で見学をさせてもらいました。最初は、昨日Class 2の最後に行っていたCharades。こちらのクラスでは1グループずつ前に出てきて、制限時間内に答えが導き出せたら1ポイント、答えに辿り着かない場合は他のグループの生徒たちも説明に参加するというスタイルでした。またジェスチャー禁止というルールも加わって、さらに難易度があがる中、生徒たちは仲間に何とか理解してもらおうと、一生懸命に言葉を探してヒントを出し続けていました。
白熱したゲームの後はReading活動で、グアムに伝わるSerenaの伝説を読みました。Think before you speak.という教訓を含んだストーリーで、ところどころに出てくる単語を、文化の違いにフォーカスを当てながら説明があったので、生徒たちは新しい単語をbackground 込みで理解できたようです。そして次は生徒たちが日本の伝説や寓話を紹介する番です。グループごとにどの話を取り上げるか決める場面では、"If one group writes the title on the board, other groups can't choose the same story."との指示があったため、大急ぎで話し合う生徒たち。被ることなく、紹介するストーリーが決まり、次はwritingです。タブレットがないので、分からない表現を知っている単語で何とか英語にしてみたり、サッとスマホを取り出して調べたりと、各グループのアプローチの違いがはっきり見て取れる活動になりました。その後、壁に貼られた白紙に絵を描き、最後は発表です。短時間ながら、なかなかしっかりとしたpresentationになっていました。
休憩なしの3時間の授業を終えたら、ランチタイムです。昨日と同じホールで、今日もごはんぎゅうぎゅう詰めの唐揚げ弁当でした。唐揚げは冷めていても柔らかく、ほんのりと塩味がついたごはんは日本のお米に近い炊きあがりで、とてもおいしかったです。ただ連日の重い食事で、半分ほど残してしまう生徒もちらほら。
食後はホテルに戻り、いよいよ自由行動に出発!この研修中ずっと、活動の時間になると天気が回復するという不思議な現象が起こっていて、今日も生徒が出かける時間には雨はすっかりやんでいました。
タクシーを使ってKマートという大きなスーパーに行くグループ、近くの小さなamusement parkへ向かうグループ、ホテル周辺でショッピングを楽しむグループなど、行き先はさまざま。生徒に会えるかと、こちらもバスに乗ってぐるりと観光エリアを回ってみましたが、Kマートのグループと、ホテル周辺でばったり別のグループに出会えただけでした。街を闊歩する彼らをこっそり発見して、観察したかったので残念です。夕食も各自で済ませ、約束の19時には各グループとも満足そうにホテルへ戻ってきました。ホテルに隣接するレストランで夕食を取ろうとしたものの食事の提供時間を計算に入れておらず、少し遅れてしまったグループもありましたが、明日も夕食は各自でとることになっているため、「余裕を持って、自分たちが主体となって行う行動の時間だけなく、相手側の都合(今回は食事の提供時間)も頭に入れて行動する」という良い勉強になったのではないでしょうか。
明日はいよいよ大学最終日です。明後日は4時半にはホテルを出発するので、実質グアムで過ごす最後の日でもあります。研修参加者たちが何かひとつでも多く学べる1日になるよう、心から願っています。
最後に街の様子をあげておきます。グアムは最低賃金が9ドル50セントほど。今は円安のため日本より高く感じるかもしれませんが、物価から考えたらかなり安いようです。街並みを見ていても、住宅事情から貧富の差がはっきりと見受けられます。こういう光景を目にして生徒たちは何を思うのか。帰国後にじっくり話を聞いてみたいです。
台風が近付いてきているため、帰国の日のことが気がかりです。気候の影響で何か変更があるようでしたら、すぐにお知らせいたします。