生成AIパイロット校事業 紹介

生成AIパイロット校事業

2026年7月2日 15時03分

■ 生成AIパイロット校事業とは

本事業は、急速に発展する生成AIを教育現場でどのように安全かつ効果的に活用できるかを検証し、次世代の学びのモデルや適切な利用ガイドラインを構築することを目的とした実証事業です。本校では、生成AIを活用するにあたり、指針となる「生成AI活用ポリシー」を策定し、安全かつ効果的な活用を目指しています。

■ 「C区分」の実証内容

本校が指定を受けた「C区分」は、主に「教材の実証」および生徒の「情報・AIリテラシーの向上」を目的とした実証を行う枠組みです。具体的には、以下のような視点から取り組みを進めます。

  • 教材の実証 生成AIを活用した新たな教材や学習プログラムを実際の教育現場で検証し、生徒の探究心や学びを深めるための効果的な活用方法を研究します。

  • 情報・AIリテラシーの向上 これからのデジタル社会において不可欠となる、生成AIの仕組みや特性、情報モラルや倫理的な課題を正しく理解し、生徒自身が情報を主体的に判断・活用できるリテラシーを育成します。

本事業の実施にあたっては、文部科学省のガイドラインに基づき、個人情報の保護や著作権への配慮など、情報セキュリティを徹底し、安全・安心な環境のもとで教育活動を進めてまいります。

徳島県立城ノ内中等教育学校生成AI活用ポリシー.pdf

生成AIパイロット校事業 活動

R8 生成AIパイロット校事業 活動報告2

2026年7月16日 07時09分 [25020]

7月15日(水)18:00より、本校にて保護者の皆様を対象とした「生成AI活用勉強会」をオンライン開催いたしました。

今回の勉強会は、学校と保護者の皆様が同じ目線に立ち、これからの時代に欠かせない「生成AIとの付き合い方」や「本校での効果的な活用方針」を共有することを目的に実施いたしました。

当日は多くの保護者の皆様にご参加いただき、非常に熱気のある会となりました。

勉強会のプログラム概要

1. 本校の生成AIに関するアンケート結果分析と指導方針の提示

(担当:中田侑哉 教諭[技術])

事前に実施した、生徒・保護者アンケートの結果分析と、それに基づく本校の方針を発表しました。

  • アンケートから見えたギャップと懸念

    • 保護者の視点:99%の方が「将来、社会に出る際に生成AIを使いこなすスキルは必要になる」と必要性を強く実感されている一方、「依存性」や「思考力の低下」、「不正確な情報の鵜呑み」に対する強い不安・懸念も示されました。

    • 生徒の視点:すでに日常的に活用し始めており、勉強の理解や思考力を深める道具として肯定的に捉えています。

  • 城ノ内としての指導方針 生成AIは「使うか、使わないか」ではなく、「いかに正しく使いこなすか」のフェーズにあります。本校では独自の「生成AI活用ポリシー(10か条)」を作成し、技術の授業等を通じて正しい情報リテラシー・AIリテラシーの育成を進めています。

2. 教育における生成AI活用の国の動向

(講師:とくしま教育DXフェロー 小出様)

国のガイドラインを踏まえた、教育現場における生成AI活用の最新のトレンドや今後の動向について、専門的な知見から分かりやすくご解説いただきました。

3. 教育における生成AIについて

(講師:大手IT企業 長谷川様)

教育向けクラウド環境を提供する大手IT企業の長谷川様より、教育用アカウントで安全にコントロールされた生成AIツールの仕組みや、学びを支える教育効果についてお話しいただきました。

4. 本校での具体的な授業事例の紹介

(担当:横畠優斗 教諭[数学])

2年生の社会科(歴史)で実施した「記述問題AI」を用いた、中等教育学校ならではの実践事例を紹介しました。

  • 「安易に答えを教えない」教員の意図的なデザイン AIに質問しても、すぐに模範解答は教えてくれません。生徒が書いた解答に対し、AIは「足りない視点」や「考えるための着眼点(ヒント)」を返すようにあらかじめプログラミングされています。

  • 多角的な視点と協働学習 東大の入試過去問をベースにしたハイレベルな記述問題に挑戦。まずは個人ワークで頭をフル回転させ、その後は班のメンバーでアイデアを出し合って「最高の一文」へブラッシュアップしていきました。

  • 目指す最終ゴール:メタ認知能力の育成 AIとの対話を繰り返すことで、最終的には手元にAIがなくても、困難に直面したときに自分自身で「問いを立て、自問自答して深く考え抜ける人(自立した思考の型)」を育てることを目指しています。

保護者の皆様へのお願い

本校で生徒が使用している学校用アカウントの生成AIは、「対話の履歴がすべて残る仕様」になっています。

お子様が持ち帰ったタブレットをぜひご家庭で一緒に開き、普段どのような質問や対話をしているか覗いてみてください。

  • 安易な使い方をしていれば、大人が諭すチャンスになります。

  • 鋭い問いを立てていれば、たくさん褒めてあげるきっかけになります。

目まぐるしく変化する時代だからこそ、家庭と学校がしっかりと手を取り合い、子どもたちの主体的な学びを支えていきたいと考えております。

ご参加いただいた保護者の皆様、そしてご協力いただいた講師の皆様に心より感謝申し上げます。

参加者の感想

・AIを使う、と言う名の下に思考を委ねたり任せるのではなく、AIに思考や考え方の種類・方法、疑問の導き方等、知識の幅を広げてもらう使い方。あくまで自身の視野を広げる使い方を大切にし、教育に取り入れている事がわかった。

・生成AIを使うと言われていますが、どのようにどんな場面で使うのか、子供に保護者としてどう声をかければいいのかわかりませんでした。実際の授業での使われ方を教えていただき、よくわかりました。思考力を鍛える、高める、その一助として生成AIを使っていってほしいと、保護者として感じました。

・学校の取り組み事案も私の想像をはるかに越えたものでビックリしました。新しい時代のために新しい事にどんどんチャレンジしてもらいたいです。

・非常に学びのある会でした。国や県が進めたいAI活用の授業を行なってくださっていることが分かり、これからを生きる子供達にとっては有難いと感じました。ハルシネーションや認知バイアスを鋭く見抜く目を養うことも必要ですね。勉強になりました。ありがとうございました。

・本日はこのような機会を設けていただき、ありがとうございました。先生が明確な教育のビジョンを持って、教材作成や個々の生徒のフォローなどにAIを有効活用なさっていて素晴らしいです。また、AIの懸念事項に対して対策が取れているプラットフォームだと解り、保護者として安心しました。また是非このような勉強会をよろしくお願いいたします。

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