国際交流2

国際交流 活動の様子

訪韓団だより⑧

訪韓団だより⑧

本日11月10日(金)がプログラムの最終日になりました。まず、約1時間半ほどかけて、LG電子の研究施設であるサイエンスパークを訪問しました。ロビーに設置されている最新技術を用いた家電製品を触ったり、見たりしながらツアー開始を待ちました。ツアーでは、今LG電子が作っている最新製品の説明がありました。TVであったり、車のカーモニターであったり、今韓国で一番熱い企業の1つLG電子の勢いを感じた瞬間でした。加えて、日本の部品で製品のほぼ全てを作っているというような話も聞き、日本の細かな部品の技術の高さを感じることもできました。昨日のプルムウォンと今日のLG電子で、日本の技術が韓国の中でもとても勢いのある両企業を支えている点は大きな気づきにもなりました。

昼食は、ジャージャー麺と韓国酢豚をいただきました。初めてジャージャー麺を食べた生徒もおり、とてもいい経験でした。こちらも美味でした。また韓国酢豚は、豚を唐揚げのように揚げたものに、いわゆる酢豚のタレをかけたり、つけたりする料理でした。美味でした。こちらの滞在が長くなり、久しぶりの辛くない料理であったため、「少しパンチが足りないと言いながら赤唐辛子のパウダーをたくさんかけている生徒も出始めております。

午後は、昼食会場から徒歩で、国会議事堂へ向かいました。国会議事堂では、昨日高麗大学校で講演をしてくれた日本人学生さんが合流してくれ、今回も偶然にも本校生と一緒に行動してくれました。本当に幸運でした。韓国の国会議事堂に入り、実際の国会が行われる議場を見ることができました。非常に貴重な経験をさせていただき、生徒は神妙な面持ちで説明を聞いておりました。

国会議事堂を出てから、途中、LG電子の本社のツインタワーを見ながら、徒歩で現代百貨店を訪れましたが、それまでのスケジュールに遅れが出てしまったせいで、現代百貨店は高級な匂いだけ嗅ぎ、そのまま1階と地下1階を見学しながら、バスの場所まで歩きました。この百貨店での自由行動を楽しみにしていた生徒もおり、現地の担当の先生が非常に謝ってくださっておりました。海外での研修、海外での旅行には時間のズレはつきものです。その経験ができたことは、生徒にとって大きな将来の糧になったと思います。

夕方、ホテルに帰ってきてから、プログラムの最終イベントであります成果報告会にのぞみました。約20分の準備時間をいただき、生徒は10分間のプレゼンテーションを15人が頭脳と力をあわせてやり切りました。非常に素晴らしいプレゼンでした。引率として、彼らを韓国に連れて来ることができ、本当に良かったと思えた瞬間でした。

4校の成果報告プレゼンの後、第1団、第2団の各団長先生からご講評をいただきました。第1団団長の徳島県教育委員会学校教育課 寺澤昌子グローバル・文化創造幹から「自分が世界を変える!そのような気持ちを持って欲しい」というお言葉をいただき、生徒は今熱く燃えております。ここでの学びを自分たちだけのものにすることなく、本校に戻った後に、他の生徒にも学びを還元してくれると思っております。ぜひ世界に飛び出し、世界を変える人物に多くの生徒がなってくれることを期待しております。

その後、寺澤創造幹から修了書を本校の生徒代表へ手渡しいただきました。

成果報告会の後は、ホテル近くのしゃぶしゃぶレストランで食事をいただきました。こちらも美味でした。食事の後は、このプログラム中お世話になった江原大学校の大学生のみなさんへ生徒からお土産プレゼントをお渡ししました。本当に江原大学校の大学生が細やかな配慮、サポート等親切にしていただき、本当に感謝しております。生徒は彼らがいたから安心して生活ができました。将来、大学生に本校生がなった時、また本校で、韓国人を含め外国人の方と交流をするとき、是非ともこの恩を返して欲しいと思います。

本日で全てのプログラムが終了しました。明日の朝、仁川国際空港に向かいます。徳島に到着するまで、気を抜くことなく、最後まで元気に、無事に帰りたいと思います。現在、生徒は、パッキング中です。

   
   
   
   
   
   
   
   
   
   

★生徒のレポート

(13)齋藤 遥(5年)

本日は、LGサイエンスパーク、国会議事堂にうかがったのち、成果発表会を行いました。LGサイエンスパークでは、50分程の見学ツアーを通し、LG電子社について学ぶことができました。こちらの企業でも、海外の企業との積極的な提携がなされており、2日目の講義にもありました通り、韓国の海外進出に対するフットワークの軽さを実感しました。また、LG電子社の製品のなかにも、日本製の部品や科学技術が使用されていると知り、改めて日韓のパートナーシップの重要性を考えさせられました。続いて訪問した国会議事堂でも、新しいものを取り入れていく韓国の姿勢が垣間見られました。韓国では2005年から世界初の議会のデジタル化を進めており、議員の名前を表示したり、記名投票をしたりする際にタブレットを導入しているそうです。立法の現場においても、日本がお手本とすべき点が多々、みられました。最後には、成果発表会がありました。私たちが学んだことをしっかりと発信できたように思います。いただいたご講評を参考に、アクションプランの実行に尽力する所存です。本日で、一週間の韓国研修の内容は全て終了し、残すは明日の帰国のみとなりました。この研修で学んだことを胸に、今後の日韓両国の発展を祈念しつつ、自分が出来ることを精一杯努めて参ります。

(14)岡田 慎之介(5年)

訪韓団の研修としては最終日の今日は、LGサイエンスパーク、国会議事堂を見学し、ホテルに戻り、成果報告会を行いました。国会議事堂では、本会議場の中を見せていただきました。議員の全ての席にモニターが設置されており、日本に比べ電子化が進んでいると感じました。また、成果報告会では、韓国での約1週間の滞在を通して感じた日本と韓国の共通点と相違点、そして日韓が互いに導入すべき相手国の良い点を発表しました。それぞれの学校で、感じたことが異なっており、自分では気づかなかった点も学ぶことができました。この1週間長いようであっという間でしたが、多くのことを学ぶことができ、自分自身も成長できたと思いました。

(15)中瀬 晃司(5年)

本日はLGサイエンスパークの見学、国会の訪問、汝矣島の観光、そして成果発表会という盛り沢山な予定でした。その中で1番印象に残ったのはLGサイエンスパークの見学です。まず建物に入って驚いたのは、展示されてあったLGの最新家電です。例えばワインセラーについて、両手が塞がれいてもワインセラーの下の方に足を近づけるだけでドアが開き、また重い荷物を下の方に入れるとき腰をかがめなくても良いように自動でケースが下から出てくるような設計でした。日本ではあまりLGの製品を見る機会がなかったので、最先端の家電はここまで進んでいるのか、と衝撃を受けました。その後LGの最新のディスプレイや、ロボットについての展示を見ましたが、そこでも驚いた点がたくさんありました。例えば調理ロボットに関して、3つ関節があるアーム型のロボットがラーメンを全自動でスムーズに作っていました。そしてこのロボットはもう実用化の段階に入っていて、すでにいくつかのレストランで使われていると聞きました。日本にいるだけではわからない、技術の最先端を直に体験できた見学でした。そして最後にこの約一週間ともに行動した江原大学校の学生たちと夕食後に別れることになりました。別れる前には大学生たちと話したり、写真を撮ったりなど盛り上がり、その後私たちはうちわなどのお土産を渡しました。この訪韓団の中の多くの機会で助けていただき、心惜しい別れとなりました。残り1日となりましたが、無事帰宅できるよう、最後まで気を引き締めようと思いました。

訪韓団だより⑦

訪韓団だより⑦

本日11月9日(木)は、豆腐製造で有名なプルムウォンの工場訪問をさせていただきました。プルムウォンは、日本のコンビニで購入できる豆腐バーを作っており、それを食したことがある方も多くいるのではないかと思います。日本にも販路を広げているグローバル企業です。

ソウルから約2時間バスに揺られての旅でした。バスの中では、韓国大学生サポーターが非常に熱心にまた親切に対応してくださっており、各自ゆっくり休んだり、大学生との交流を楽しんだりして過ごしておりました。

プルムウォンでは、会社の説明を受けた後、実際に豆腐製造の工場を見学しました。工場ではほぼ機械化されており、またその機械はほぼ全て日本製である点にも驚かされました。工場見学での質疑応答では、本校生からいくつも質問があがり、とても有意義な見学ができていました。それから、豆腐作り体験もさせていただきました。実際に作って食べた豆腐は、非常に美味しかったと生徒はびっくりしておりました。

プルムウォンの流通センターも見学させていただき、流通センターの概要説明を受けたのち、実際のロボット化された流通システムを見学しました。5度に保たれたサッカー場数面もの大きさのある部屋の中で、ロボットが動いて、ベルトコンベアー上を流れてくる商品を輸送地域ごとに仕分けしていく状況を担当の方から説明を受けました。このシステムも日本のクロネコヤマト等と同じシステムとのことで、随所に日本の技術力の高さを感じることもできました。

昼食は、韓国の定食をいただきました。昨日同様に、韓国の庶民的な味を堪能しました。しかし、びっくりするくらい辛い料理で、ほとんどの生徒がヒーヒー言いながら食事をしました。同行してくれている韓国の大学の教授、大学生全員が、「韓国人でも辛い!」というくらいの辛さでしたが、味は非常に美味でした。

午後は、高麗大学校(韓国では大学のことを大学校と言います)を訪問しました。高麗大学校は、韓国の大学の中でもトップ3であるSKY(ソウル大学校、高麗大学校、延世大学校の頭文字をとったもの)の1つになります。このSKYへの入学を目指して、韓国の高校生は受験勉強をしていると言っても過言ではないようです。

高麗大学校では、大学の紹介、外国人向け入学試験についての説明をいただきました。クイズ形式でお話をしてくださり、本校生もクイズに正解し大学公式グッズをもらった人もいました。

その後、このJENEYSISに参加し、現在高麗大学校で学んでいる日本人学生の方からのお話を拝聴しました。自分の決めた道をブレずに最後までやり抜くこと、自分の夢を明確に持ちながら、その実現に向けて努力すること等、自分の苦しかった経験を元に話していただきました。世界へ一人飛び出し、そのトップ大学で学んでいる21歳の学生の方は、非常に眩しく生徒にうつったようで、大きな刺激をいただいたようでした。

夕食は、タッカルビをいただきました。非常に美味で、みなさん大満足な夕食になりました。また、同じ席に、講演してくれた高麗大学校の学生さんが加わり、一緒に食事を楽しみました。生徒たちは、非常に楽しく交流をしており、見ているこちらが嬉しくなるくらいいい学びを得ておりました。

ホテルに帰って来て、少し時間があったので、ホテル周辺をぶらっと歩き、リラックスをして本日の活動を終えました。

 

★生徒のレポート

(10)篠原 大晴(5年)

午前中は、韓国で代表的な健康食品を企画製造するプルムウォンの製造工場を訪れました。ここで特に注目したのは工場で使用されている大型機械が日本製(株式会社ソーエー、株式会社間瀬)であるという点です。私は日本製の機械が世界をリードする工場で使用され、その信頼性が高く評価されていることは誇りに思いますし、こうした由緒ある機械が世界中で利用されることを期待し、自分もそうした日本の技術を海外に応用できるような人材になりたいと思いました。次に、同社が統括する物流センターを訪れました。ここでは、迅速で低温な状態で製品が消費者に届くように、ほとんどすべてに自動化された機械が導入されていました。特に印象的だったのは、ガントリー式の機械を使用して食品を整理している点です。20年まえにはプルムウォンは日本の大手物流企業のロジスティクスからインスピレーションを受けつつも、今は独自にガントリーを食品工場に応用しています。こうした新しいアプローチは日本と韓国がお互いに技術を高め、緊密に連携し切磋琢磨していく可能性を感じました。午後には、韓国内で難関の高麗大学校を訪れました。高麗大学校では、学生の3割が外国人留学生であり、国際式豊かな大学校であるとともに、外国人留学生に対しても GSC(Global Service Center)という組織において手厚いサポートをおいていることを知り、私自身も海外大学校への進学も円滑で実りあるものなのかなと思い、自分の将来のためにも検討したいと思いました。

(11)藤岡 希実(5年)

本日私たちはプルムウォン陰城工場と高麗大学校に伺いました。プルムウォン陰城工場では、豆腐の作られる過程や製品が各物流センターに出荷される様子を、実際に見学させていただきました。プルムウォンは、「緑」を彷彿とさせるような植物性指向、動物福祉、健康的な経験を基本とし、隣人愛や生命尊重の考え方をもって、人や地球に健康的な食品をつくっており、生産から出荷までどの過程においても美味しさだけでなく、衛生やロスの削減、働く人々の健康が考えられており、その考え方や技術に感銘を受けました。特に隣人愛や生命尊重の考え方は国際関係を考える上でも必要だと思いました。また高麗大学校では、高麗大学校の入学説明や以前このプログラムに参加しておられたOBの方のお話をお聞きすることができ、とても刺激を受けました。日本の大学とはまた違った教育課程や施設、留学生に対する支援がとても新鮮に感じられました。最も印象に残ったのは、OBの方が高麗大学校に入学される過程や民間交流が日韓関係において根幹となることを仰られていたことで、自分もこのプログラムが終わった後も海外留学を視野に入れたり、出会った多くの人々との交流を大切にして、続けていきたいと思いました。

(12)待田 華那(5年)

5日目の今日は、企業と大学へ訪問しました。プルムウォン陰城工場という豆腐を主に製造するところで、豆腐の生産過程、物流の流れを実際に見学させて頂き、いくつかの説明をして下さいました。生産過程をみると、ほとんどが機械化されていて人間の手が加わる所がほんの一部でした。その機械は日本で造られたものだと分かり、こんな所でも日本との関わりがあるのだと感銘を受けました。昼食後にバスで2時間以上かけて高麗大学へ訪問しました。特に印象深かった事は、このプログラムに参加した事のあるOBの方のお話でした。その人の留学するまでの過程に、やはり異国に行くという難しさのレベルを感じました。同時に韓国での生活を聞いて、日本では体験できない事を経験していて憧憬の念を抱きました。私もこのプラグラムに今回参加させて頂いて、現地の人との交流を通して日本とは異なる刺激に触れ、他国への興味が増しました。

訪韓団だより⑥

訪韓団だより⑥

本日は、朝はホテルでバイキングの朝食をいただき、初日からお世話になっている大型バスにて、非武装地帯である元アメリカ米軍基地であるキャンプグリーブスへ訪問しました。キャンプグリーブスは、非武装地帯(DMZ)南方限界線からわずか2キロメートルしか離れておらず、少し、緊張感のある場所でした。非武装地帯とは、軍事境界線を挟んで南北それぞれ2km、計4kmにわたる地域のことで、武力衝突を防ぐためDMZ内では武装はもちろん軍隊の駐屯等が禁止され、一般人の出入りが統制されているようです。

すぐ隣には、かつての開城工業地区への物資を運ぶための列車が通った橋が見えており、北朝鮮の雰囲気を近くに感じてきました。有刺鉄線が巻かれているフェンスの外には地雷が埋まっているという事実や、韓国軍の見張り櫓が実際に目の前にある風景からまだ朝鮮半島は休戦中なのだということが体感できました。

また、展望台から北朝鮮の一部を見たり、また、戦争博物館では、かつ手の朝鮮戦争の兵士の残した物や手紙を拝見し、平和について再考する貴重な時間になりました。

偶然にも慰安婦像が敷地内に設置されており、日韓両国において、非常にセンシティヴな事象ですが、実物を見ることで生徒それぞれ深く平和や戦争について考えることができたようでした。日本と韓国にはすぐには解決できない複雑な課題をたくさん抱えておりますが、この研修を通して、生徒それぞれが実際に韓国人と交流をする中で、ニュース等のメディアでは得ることができない本当に多くの良い学びができております。

キャンプグリーブスの後は、食客という定食料理をいただきました。一見、地元の一軒家のような定食屋で食事を、いただきました。まさしく庶民の味という料理で、韓国がより身近に感じる時間になりました。味は絶品でした。

その後、ソウルに戻り、国立民族博物館を訪問しました。そこでの見学を終えて、仁寺洞へ移動し、自由散策をしました。サポートの大学生が引率してくれ、コミュニケーションをとりながら、楽しく散策できました。

夕食は、仁寺洞にてビビンパをいただき、宿舎に戻ってきました。本日は、少し余裕のあるスケジュールだったので、生徒は、少しゆっくりとできたようでした。

   
   
   
   
   
   
   
   
   
   

★生徒のレポート

7)川崎 寧々(5年)

今日はDMZや民俗博物館、仁寺洞に行きました。民俗博物館では韓国の文化や慣習に関する資料がたくさんあり、韓国人の一日、一年、一生の生活や儀礼について学びました。日常生活や伝統行事を再現した模型などもあり、目で見て、韓国文化を感じることができました。また、屋外には数十年前の街並みを再現した展示場などもあり、時代ごとの暮らしぶりを体験することができました。日本の文化との共通点や相違点についてとても興味を持ったので、今後も日韓文化について学びを深めていきたいです。

8)河野 桜子(5年)

本日は、韓国と北朝鮮を隔てる軍事境界線からおよそ10km離れた民間人統制線を越え、臨津閣展望台や朝鮮戦争の資料館などを訪問しました。統制区域内の有刺鉄線がついた柵には、지뢰(地雷)と書かれている看板がたくさんあり、この柵の向こうに一歩でも踏み出せば何が起こってもおかしくないという緊張感をひしひしと感じました。また資料館では、軍や民間人の様子を捉えた写真を見たり、戦争に参加した中学生の兵士が母親に宛てた手紙を読んだりし、当時の人々が感じていた恐怖を少しでも理解することができたのではないかと思います。仁寺洞散策では「人生4カット」と呼ばれる写真撮影を体験したり、日本にはないお店で買い物をしたりして、韓国独特の文化や雰囲気を楽しむことができました。夕食は日本でも有名なビビンバで、韓国海苔やもやし、山菜などを混ぜ、自分好みにコチュジャンなどを加えておいしくいただきました。今日は昨日に比べ体力的に余裕のあるスケジュールで、一つ一つの活動に集中することができたと思います。明日からの残りの予定も、今回訪韓した意味を考えながら精一杯真剣に取り組みたいです。

9)武田 倫己(5年)

本日11月8日、僕たちはDMZ (非武装地帯)、国立民族学博物館を見学し、仁寺洞道を散策しました。DMZでは地雷があると警告の看板があったり、ロープーウェイからは破壊された橋が見えたりこの韓国が未だに戦争中で、「休戦中」である緊張感がありました。また、資料館では戦地から母に送った手紙を英語で読むことができました。日本、広島などでの平和学習とは違い、英語で読むことで、一語一語をゆっくり読み戦場の生々しさをありありと感じました。この経験はこの韓国研修の経験とともに消えることはないでしょう。今日の体験は歴史と平和を考えたり、今後の日韓関係を考えるうえで重要な文化について知るいい機会となりました。体験し、直接教えてもらう大切さを知り、半分を終えた本研修に向けて気合を入れ直した1日でした。

訪韓団だより⑤

訪韓団だより⑤

11月7日(火)は高校訪問の日です。生徒にとって、一番楽しみにしていた時間と言っても過言ではない日が早速やってきました。本日から寒くなると言われていましたが、朝晩のみ寒さを感じる程度でした。

まず、朝食ですが2つの選択になりました。1つは、コムタン(牛テールスープにそうめんが入ったようなもの)か、韓国の超有名パン屋が作ったサンドイッチでした。コムタンを食べるためには起床が非常に早くなるため、5名のみの選択になりました。

朝食後は、アリランハウスをチェックアウトして、訪問先の城南外国語高等学校へ向かいました。校門では、先生方から手厚いお出迎えと生徒さんからはプレゼント等をいただき、歓迎式に参加しました。式の後、生徒たちには1人に2人のバディーと呼ばれる担当生徒さんがつき、そのマッチング発表では非常に盛り上がりました。手書きのネームボードを掲げてくれており、まるで本校生がポップスターになったかのような気分を味わえました。

その後は、美術、英文学、上級英作文、数学等の授業にそれぞれ入って、韓国人バディーのサポートのもと、楽しく授業を受けました。

授業の後は、日本の学校から日本紹介の時間をいただきました。本校は参加生徒全員で徳島県と城ノ内について英語で説明し、阿波踊りを披露しました。非常に素晴らしい発表ができており、素晴らしい瞬間になりました。

その後、ランチを校内のカフェテリアでいただき、ランチ交流に花を咲かせました。笑顔溢れる時間を見ているスタッフにとって、非常に胸が熱くなる時間でした。本当に韓国に来てよかったと思える瞬間でもありました。

ランチの後は、バディーとともに、韓国の童謡を日本語に訳して、動画を撮るという活動を行いました。非常に熱心にユーモア溢れる作品を作っており、密度の濃い国際交流を展開しておりました。

最後のフェアウェルの時間では、別れを惜しみ、なかなかバスへ歩を進めることができませんでした。熱く、感動的なお別れのシーンでは、見ているこちらの目頭が熱くなりました。日本と韓国の架け橋に彼らはなってくれると思います。未来は明るいと思います。

城南外国語高等学校の次は、ソウルへ移動し、明洞で2グループに分かれて、サポート大学生がそれぞれ自由行動へ引率してくれました。各々が、韓国の渋谷と言われる明洞を楽しみました。

夕食は、有名は明洞餃子をいただきました。明洞餃子は、ただの餃子ではなく、鳴ちゅるうどんに餃子と焼肉のタレで炒めたミンチが入っているものです。食事の後店の外を見ると、店の前に行列ができておりました。

夕食後は、BTS等の振り付けをしているダンサーの方から、K-popダンスを習うために、K-pop センターへ向かいました。Rizeの曲のダンスを教えてもらいました。プロのダンサーのキレキレのダンスの驚きながら、参加者全員で約1時間半ほどトレーニングを行いました。K-popのダンスは予想以上に難しく、複雑で、本校の生徒は最初苦戦していましたが、繰り返して練習することで、みなさんとても上達していき、最後は学校ごとにダンスを行いました。

その後は、ホテルにチェックインをして、本日の活動は終了しました。明日は、北緯38度線近くまで行ってきます。

   
   
   
   
   
   
   
   
   

★生徒からのレポート

4)阿部 仁ノ介(5年)

今日、私たちは3つのことを体験させていただきました。まず、城南外国語高等学校の訪問です。私は美術の授業に参加しましたが、同じテーマに対して描くイメージ像は日韓間で大きく異なり、文化や思想の違いを感じることができました。また、明洞観光をさせていただいた際には、日本とは違う雰囲気の街並みにとても刺激を受けました。しかし、散策中、言語の大きな壁にぶつかり、自分たちのこれまでの学習とコミュニケーション能力を駆使して乗り越えた瞬間は、この上ない達成感とこれからの学習に対するモチベーションを得ることができました。3つ目は、K-popのレッスンです。これはテレビで見ているのとは違って、自分でやってみると意外と難しいもので、他校も含めた訪韓団の仲間と協力しながら練習を繰り返しました。それによってダンスが上達しただけでなく、訪韓団全体の団結力もより一層深まったように感じています。今日一日の体験を通して、コミュニケーションは言語だけでないこと、また自分たちが普段学習していることにも十分な価値があることを、改めて認識し、今回訪韓させていただいたことに感謝すると共に、出会う大人の韓国人や韓国人学生が非常に親切であり、彼らの日本愛にも深く感動しました。

5)日比野 結(5年)

今日は朝から城南外国語高等学校に行って、色々な体験をさせていただきました。私のバディーは女子2名でしたが、彼女たちとの交流を深めることができ、本当に楽しく、学びの多い時間を過ごせました。高校訪問させていただき、1番日本と異なると思ったことは授業のスタイルです。城南外国語高等学校は1クラスの人数が少なく、みんなが楽しく、とても自由な雰囲気の中、メリハリがついており、勉強へのとりかかりがすごく早いことに驚きました。まるでアメリカの学校のような雰囲気で、非常に新鮮でした。また、明洞散策は大学生の人と楽しくおしゃべりしながらほんとに楽しい散策が出来ました。K-popセンターでは初めて習うK-popダンスに苦戦しました。やはり緊張してなかなか前に出ることが出来ずほんとに後悔が残りました。恥ずかしがらず、何事にも前向きに挑戦できるように、残りの研修に積極的に取り組み、努力したいと思いました。

6) 石田 理紗(4年)

今日は学校訪問、明洞観光、ダンスレッスンなど人との出会いや交流が多い一日でした。楽しいことがたくさんあった今日ですが、学校訪問が最も忘れられない思い出となりました。私は日本語の授業と英語の授業を受けたのですが、日本の慣用句の意味を表す動画を一緒に撮ったり、韓国語で英語の授業を受けたりしてとても新鮮でした。昼には憧れの韓国の給食で大好きなトッポギを食べ、その後バディの生徒が学校の売店に連れて行ってくれました。そこで、おすすめのお菓子や飲み物をプレゼントしてくれました。学校の雰囲気や授業の雰囲気が日本と全く異なり、また生徒のみなさんがとても親切にしてくれたのでとても貴重な経験と幸せな時間を過ごすことができました。
異なる文化と関わることがとても楽しく、興味深いものだと感じたので、これからも異文化理解と交流に努めていきたいと思います。

訪韓団だより④

訪韓団だより④

本日11月6日(月)からプログラムが本格的にスタートしました。本日は午前中に、大学の先生から2つの講義を受講しました。1つ目は、言語と文化でした。日本と韓国の建築の違い、日本語と韓国語の類似性について、非常に細やかに説明いただきました。生徒の反応がすごく良く、韓国がより身近に感じられた時間でした。2つ目は、歴史についてでした。日本と韓国には歴史的な課題を未だ残しておりますが、韓国歴史研究の重鎮である大学名誉教授の先生が、日本と韓国の歴史関係を、双方の国の視点でうまく説明してくれ、未来を築いていく本校生にとっては、学びの多い時間になりました。講義の後は、外務省の方からご講演をいただき、日本と韓国にはすぐに解決できない課題を抱えているが、日本の立場、韓国の立場それぞれをきちんと理解した上で、しっかりと自己表現してほしいとのお話をいただきました。この研修での気づきが今後の大きな糧になると思います。

3つの講義・講演の後は、歓迎式典に参加しました。列席してださった韓国教育院や日本の外務省の役人の方を見て、私たちは日本を代表してきているのだと改めて生徒は実感したようでした。

昼食は、石焼き牛丼のようなものをいただきました。

午後は、九里市役所を訪問しました。九里市は、かつての高句麗という方が馴染みがあるかもしれません。市役所での歓迎式典では、市長がご列席くださりました。式典では、本校の堤遥菜(5年)が訪韓団を代表して、スピーチをし、市長にプレゼントを手渡しました。

式典後は、かつてのゴミ焼却所の煙突を再利用した九里タワーから市内を見下ろしました。ソウルのソウルタワーも見ることができました。リサイクルセンターも見学しました。

宿舎である教育院(NIIED)のアリランセンターへ戻ってきた後、本日3つ目の大学の先生から、経済の講義を受けました。日本と韓国の経済について非常にわかりやすく具体的に示してくださり、非常に学びが深かったです。

夕食は、サムゲタンをいただきました。生徒からは非常に美味しかったという感想をいただきました。

夕食後は、最終日の成果報告会と明日の学校訪問での学校発表会(徳島県について)の準備ミーティングを行いました。

初日からは、非常に密度の濃い時間を過ごさせていただき、夜遅くまで生徒は非常に熱心に活動していました。

明日は、先日、本校を訪問いただいた訪日団の団長先生やメンバーがいる城南外国語高等学校への訪問です。

   
   
   
   
   
   
   
   
   
   

★このプログラムの参加生徒には、オンラインでの発信が義務つけられております。本日から金曜日まで毎日3名ずつ活動報告を載せさせていただきます。

①堤 遥菜(5年)
本日は、講義を受けた後、九里市を表敬いたしました。様々な経験をさせていただきました。その中で、心に残った二つのことを書き留めたいと思います。まず、韓国の言語が日本のものと似ていることです。講義の中で、日本のいくつかの言葉は中国から韓国を仲介して、日本に入ってきていることから、漢字熟語を短く言えば、韓国語になるということがわかりました。例えば、準備、有料、無料などの日本語です。これからも韓国語をもっと学んでいきたいと思いました。
二つ目は、表敬の生徒代表挨拶をさせていただいた事です。市長と握手もさせていただき、とても貴重な体験となりました。この経験をもとに、これからも交流を深めていきたいと思います。

②古川 藍衣(5年)

今日は四つの講義と九里市の散策を行いました。講義では韓国と日本の文化や歴史的関係性について学び、自然環境の違いで建築物の作り方が変わったり、日本は宗教関連の祝日がないのに対し、韓国はそのような祝日があったり、思ってもいないところでたくさんの相違点があり、とても興味深かったです。九里市では九里タワーから韓国の多くの地域を見渡すことが出来ました。日本と韓国の歴史を知り、これからの未来を担う若者としてよりよい関係を築けるよう、文化的にも歴史的にも、韓国のことをもっと知っていく必要があると感じました。

③奥尾 月楓(5年)

今日は講義と九里市の散策がありました。講義の中で特に印象的だったのは、日韓関係の歴史についてのお話です。出会い、敵対、共存、傷、和解の五つにわけて分かりやすく説明してくださいました。その中で日本と韓国を行き来する朝鮮通信使が戦争の時代から平和な時代へと導いてくれたと仰っていました。
私達も単なるイメージで韓国を捉えるのでなく、「実際に見ること」で正しい知識を得たいと思いました。
また「実際に見ること」だけでなく、自分の意見をもつことで和解するために必要な広い視野を持つことができると思いました。