国際交流2

訪韓団だより④

訪韓団だより④

本日11月6日(月)からプログラムが本格的にスタートしました。本日は午前中に、大学の先生から2つの講義を受講しました。1つ目は、言語と文化でした。日本と韓国の建築の違い、日本語と韓国語の類似性について、非常に細やかに説明いただきました。生徒の反応がすごく良く、韓国がより身近に感じられた時間でした。2つ目は、歴史についてでした。日本と韓国には歴史的な課題を未だ残しておりますが、韓国歴史研究の重鎮である大学名誉教授の先生が、日本と韓国の歴史関係を、双方の国の視点でうまく説明してくれ、未来を築いていく本校生にとっては、学びの多い時間になりました。講義の後は、外務省の方からご講演をいただき、日本と韓国にはすぐに解決できない課題を抱えているが、日本の立場、韓国の立場それぞれをきちんと理解した上で、しっかりと自己表現してほしいとのお話をいただきました。この研修での気づきが今後の大きな糧になると思います。

3つの講義・講演の後は、歓迎式典に参加しました。列席してださった韓国教育院や日本の外務省の役人の方を見て、私たちは日本を代表してきているのだと改めて生徒は実感したようでした。

昼食は、石焼き牛丼のようなものをいただきました。

午後は、九里市役所を訪問しました。九里市は、かつての高句麗という方が馴染みがあるかもしれません。市役所での歓迎式典では、市長がご列席くださりました。式典では、本校の堤遥菜(5年)が訪韓団を代表して、スピーチをし、市長にプレゼントを手渡しました。

式典後は、かつてのゴミ焼却所の煙突を再利用した九里タワーから市内を見下ろしました。ソウルのソウルタワーも見ることができました。リサイクルセンターも見学しました。

宿舎である教育院(NIIED)のアリランセンターへ戻ってきた後、本日3つ目の大学の先生から、経済の講義を受けました。日本と韓国の経済について非常にわかりやすく具体的に示してくださり、非常に学びが深かったです。

夕食は、サムゲタンをいただきました。生徒からは非常に美味しかったという感想をいただきました。

夕食後は、最終日の成果報告会と明日の学校訪問での学校発表会(徳島県について)の準備ミーティングを行いました。

初日からは、非常に密度の濃い時間を過ごさせていただき、夜遅くまで生徒は非常に熱心に活動していました。

明日は、先日、本校を訪問いただいた訪日団の団長先生やメンバーがいる城南外国語高等学校への訪問です。

   
   
   
   
   
   
   
   
   
   

★このプログラムの参加生徒には、オンラインでの発信が義務つけられております。本日から金曜日まで毎日3名ずつ活動報告を載せさせていただきます。

①堤 遥菜(5年)
本日は、講義を受けた後、九里市を表敬いたしました。様々な経験をさせていただきました。その中で、心に残った二つのことを書き留めたいと思います。まず、韓国の言語が日本のものと似ていることです。講義の中で、日本のいくつかの言葉は中国から韓国を仲介して、日本に入ってきていることから、漢字熟語を短く言えば、韓国語になるということがわかりました。例えば、準備、有料、無料などの日本語です。これからも韓国語をもっと学んでいきたいと思いました。
二つ目は、表敬の生徒代表挨拶をさせていただいた事です。市長と握手もさせていただき、とても貴重な体験となりました。この経験をもとに、これからも交流を深めていきたいと思います。

②古川 藍衣(5年)

今日は四つの講義と九里市の散策を行いました。講義では韓国と日本の文化や歴史的関係性について学び、自然環境の違いで建築物の作り方が変わったり、日本は宗教関連の祝日がないのに対し、韓国はそのような祝日があったり、思ってもいないところでたくさんの相違点があり、とても興味深かったです。九里市では九里タワーから韓国の多くの地域を見渡すことが出来ました。日本と韓国の歴史を知り、これからの未来を担う若者としてよりよい関係を築けるよう、文化的にも歴史的にも、韓国のことをもっと知っていく必要があると感じました。

③奥尾 月楓(5年)

今日は講義と九里市の散策がありました。講義の中で特に印象的だったのは、日韓関係の歴史についてのお話です。出会い、敵対、共存、傷、和解の五つにわけて分かりやすく説明してくださいました。その中で日本と韓国を行き来する朝鮮通信使が戦争の時代から平和な時代へと導いてくれたと仰っていました。
私達も単なるイメージで韓国を捉えるのでなく、「実際に見ること」で正しい知識を得たいと思いました。
また「実際に見ること」だけでなく、自分の意見をもつことで和解するために必要な広い視野を持つことができると思いました。