2022年11月の記事一覧
JEYNESIS 日韓高校生交流2022 参加報告
JEYNESIS 日韓高校生交流プログラム2022
本校生、日本代表として参加
令和4年10月22日、10月29日、11月5日の3日間(事前学習:10月1日は除く)において、公益財団法人日韓文化交流基金主催のJEYNESIS 日韓高校生交流プログラム(オンライン)2022に本校が選抜され、高2生から池上円花、太田菜々香、北原花音、鈴木龍成、手塚せり、德山諒汰、前川美空、高1生から武田倫己、堤遙菜、藤岡希実、古川藍衣、待田華那の11名が日本代表として参加しました。日本側から本校以外の他県の3校を含め計4校が参加し、総勢44名と韓国側生徒40名がオンライン上で交流を行いました。
本来なら、日本と韓国への現地へ訪問しての交流が実現できていたとのことですが、今回はコロナ禍ということでオンラインでの実施になりました。
生徒たちは小グループでの日本語と韓国語を用いて意見交換を行いました。地元や学校紹介動画をスマホ等で撮影・編集して発表したり、写真等を用いて文化紹介をそれぞれ独自の方法で行いました。各グループには日本語・韓国語のバイリンガルである韓国人大学生がファシリテーターとしてグループ討議を非常に上手くコントロールしてくれ、スムースに異文化理解や相互交流が進んでいたのが印象的でした。
本校生は、グループ討議にも積極的かつ意欲的に取り組めており、あらためて本校生の素晴らしさを実感する時間にもなりました。ただ、韓国人生徒の意見構築は非常に素晴らしく、その積極性や物事を俯瞰的に見つめ分析できている姿を実際に見ることで、生徒たちがそれぞれが感じ、思い、自分の行動を振り返る良い学びの機会になったようです。3日間の交流にはなりましたが、参加者全員前向きに日韓の関係を大切にしようという思いは同じで、ICT等を活用し、3日間以外の日も継続して韓国語と日本語を使用した交流が続いているようです。同じ世代の若者なので、すぐに打ち解けており、韓国に対する愛着も生徒はより湧いているようです。この出会いを大切に、今後も交流を続けてもらいたいものです。
閉会式の最後には、日本側の生徒を代表して、手塚せり(高2生)が選ばれ、「オンラインであっても実際に意見交換をすることで、お互いの文化や慣習を理解することができた」と感想を述べました。
次年度、新型コロナウイルス感染の様子を見ながらにはなりますが、本校生11名は韓国へ実際訪問できる機会を得る可能性があります。直接対面で交流を持つことで、さらなる相互理解がすすむと考えております。
英語だけでなく、世界の多くの言語や文化、慣習に本校生が触れ、感じ、思い、そして行動につなげる機会の提供を今後も継続できればと思っております。
日本の地方都市である徳島市にいながらも、世界とつながる本校の国際交流に今後もご注目ください。
(実施内容)
〇事前ミーティング: 韓国語学習・会話トレーニング(3時間)《日本の生徒のみ》
・【講義】「クイズで学ぶ韓国とハングル / 交流で使う韓国語練習」(講師:阪堂 千津子)
・【交流】 グループ別交流
〇第1日目
・ 開会式
・【講義】 韓国の風俗画について(風俗画から歴史を学ぶ)(韓国側主催)
・【交流】 グループ別交流(アイスブレイキング,自国の魅力紹介:食事や大衆文化、ポップカルチャー等の
自国の魅力紹介、意見交換)
〇第2日目
・【講義】 「日韓:似ているからこそ、大きく異なる存在」[講師:武井一(都立日比谷高)]
・【交流】 オンライン視察(参加者それぞれの学校生活や居住地域の様子を動画で撮影し紹介、意見紹介)
〇第3日目
・【交流】 グループ別交流(討論テーマ:日韓間の学生共同宣言または未来に向けた約束(今後の交流等))
・ 成果報告会
・ 閉会式
English Tour 2022 2日目開催!!
English Tour 2022
第2日目開催
令和4年10月29日(土)にEnglish Tour 2022の2日目を開催しました。第1日目と同様に、鳴門教育大学から9名の外国人留学生と総合教育センターから外国人指導助手(ALT)を招いて、実施しました。2日目は、アフガニスタン、ウズベキスタン、ニカラグア、マレーシア、バヌアツ、ブルキナファソ、パプアニューギニアの7カ国の留学生が来校してくれました。
2日目は、英語でのディスカッションとプレゼンテーションがメインの活動になりました。午前中は、生徒・教員・留学生が一緒になり英語でのアイスブレイキングをした後、1日目の8人の留学生のプレゼンテーションを通して、気づいたこと、感じたことを留学生と英語で振りかえりました。生徒たちは予想以上に深い学びや考察ができており、その英語運用能力の素晴らしさについて留学生やALTから驚きを含めたお褒めの言葉をいただきました。
今回の行事は、母語である日本語を適切に使用しながら、英語を使ってコミュニケーションを行うTranslanguagingの概念をベースに計画しましたが、生徒がほぼ全て英語で会話できていた点は驚きであり、日頃の生徒の英語学習の成果が存分に発揮できたのだと思います。
振り返りの後、生徒は「What should we do to make the world better?(世界をより良くするために何を我々はすべきですか?」という非常に壮大な問いに対して、思考を深め、小グループで英語で議論をしました。問いが壮大な分、生徒の思考力と想像力、そして時事問題の知識等を活かしての分析等、生徒の個性や特性をお互いが尊重しながら、議論をしている姿は、まるで海外の大学のプロジェクト学習が本校で実践されているのかと錯覚してしまうような光景でした。また、各クラス担任も英語で議論に入りながら、教員と生徒が一体になって討論している姿には、留学生やALTが感銘を受けたとコメントをいただきました。
午後は、生徒がポスター・プレゼンテーションを7グループずつ同時発表し、他の生徒はプレゼンを拝聴し、その後質疑応答を行いました。各種研究者が行う学会のポスタープレゼンテーションをイメージした時間でしたが、学会のポスタープレゼンテーションに勝るとも劣らない発表、質問が留学生だけでなく生徒からも出されておりました。出された質問に適切にお互いが助け合いながら英語で答え返す生徒たちの姿を見て、参加した英語教員の目には光るものがありました。
生徒は、世界をより良くするには、「相手を受け入れる」、「他国の文化や慣習を知る」、「対話を重視する中で、お互い双方向の意見交換を行う」等、当たり前に思うことの再認識だけでなく、「水を含めたライフライン問題」、「戦争や紛争の起こるメカニズム」、「セクシャルマイノリティや女性、発展途上国等の社会的に不利な立場に立っている人々・国への考察」等、具体的な例を示しての細かな分析からの意見構築ができていました。短時間でのプレゼン作成だったにもかかわらず、生徒たちの深い分析と考察は予想以上の出来でありました。この分析を単発に終わらせず、さらに英語の時間等でのディベート等を通して、継続的に学ぶ機会を提供し、さらに思考を深めてもらおうと思っております。
本校生がさらに本校で学び、卒業した後もグローカルに思考を深め、今後の日本、そして世界を支えてくれるだろうという未来予想図を描けた有意義な2日間でした。
閉会式では、鳴門教育大学副学長の美馬持仁先生と本校の湊校長より、グローバルで生きていくために大切なことについてを含む温かいお言葉をいただき、生徒は心を新たに英語教育、国際理解学習に邁進してくれるものと期待しております。
本校にいながらも、世界基準の新しいスタイルのグローバル学習・国際理解教育・英語教育ができる環境を生徒とともに、今後も築いていきます。そして、徳島県の枠を越えて、日本を代表する英語学習、国際理解学習を本校から発信していきます。
「楽しかったで終わる国際理解学習」ではなく、「英語を道具に、多様な学びがあり、思考が深まる国際理解学習、世界基準の英語学習」をさらに展開していくつもりです。
小学生のみなさん、「真の国際理解学習、英語学習」に是非一緒に参加してみませんか?