国際交流2

国際交流 活動の様子

訪韓団だより⑦

訪韓団だより⑦

本日11月9日(木)は、豆腐製造で有名なプルムウォンの工場訪問をさせていただきました。プルムウォンは、日本のコンビニで購入できる豆腐バーを作っており、それを食したことがある方も多くいるのではないかと思います。日本にも販路を広げているグローバル企業です。

ソウルから約2時間バスに揺られての旅でした。バスの中では、韓国大学生サポーターが非常に熱心にまた親切に対応してくださっており、各自ゆっくり休んだり、大学生との交流を楽しんだりして過ごしておりました。

プルムウォンでは、会社の説明を受けた後、実際に豆腐製造の工場を見学しました。工場ではほぼ機械化されており、またその機械はほぼ全て日本製である点にも驚かされました。工場見学での質疑応答では、本校生からいくつも質問があがり、とても有意義な見学ができていました。それから、豆腐作り体験もさせていただきました。実際に作って食べた豆腐は、非常に美味しかったと生徒はびっくりしておりました。

プルムウォンの流通センターも見学させていただき、流通センターの概要説明を受けたのち、実際のロボット化された流通システムを見学しました。5度に保たれたサッカー場数面もの大きさのある部屋の中で、ロボットが動いて、ベルトコンベアー上を流れてくる商品を輸送地域ごとに仕分けしていく状況を担当の方から説明を受けました。このシステムも日本のクロネコヤマト等と同じシステムとのことで、随所に日本の技術力の高さを感じることもできました。

昼食は、韓国の定食をいただきました。昨日同様に、韓国の庶民的な味を堪能しました。しかし、びっくりするくらい辛い料理で、ほとんどの生徒がヒーヒー言いながら食事をしました。同行してくれている韓国の大学の教授、大学生全員が、「韓国人でも辛い!」というくらいの辛さでしたが、味は非常に美味でした。

午後は、高麗大学校(韓国では大学のことを大学校と言います)を訪問しました。高麗大学校は、韓国の大学の中でもトップ3であるSKY(ソウル大学校、高麗大学校、延世大学校の頭文字をとったもの)の1つになります。このSKYへの入学を目指して、韓国の高校生は受験勉強をしていると言っても過言ではないようです。

高麗大学校では、大学の紹介、外国人向け入学試験についての説明をいただきました。クイズ形式でお話をしてくださり、本校生もクイズに正解し大学公式グッズをもらった人もいました。

その後、このJENEYSISに参加し、現在高麗大学校で学んでいる日本人学生の方からのお話を拝聴しました。自分の決めた道をブレずに最後までやり抜くこと、自分の夢を明確に持ちながら、その実現に向けて努力すること等、自分の苦しかった経験を元に話していただきました。世界へ一人飛び出し、そのトップ大学で学んでいる21歳の学生の方は、非常に眩しく生徒にうつったようで、大きな刺激をいただいたようでした。

夕食は、タッカルビをいただきました。非常に美味で、みなさん大満足な夕食になりました。また、同じ席に、講演してくれた高麗大学校の学生さんが加わり、一緒に食事を楽しみました。生徒たちは、非常に楽しく交流をしており、見ているこちらが嬉しくなるくらいいい学びを得ておりました。

ホテルに帰って来て、少し時間があったので、ホテル周辺をぶらっと歩き、リラックスをして本日の活動を終えました。

 

★生徒のレポート

(10)篠原 大晴(5年)

午前中は、韓国で代表的な健康食品を企画製造するプルムウォンの製造工場を訪れました。ここで特に注目したのは工場で使用されている大型機械が日本製(株式会社ソーエー、株式会社間瀬)であるという点です。私は日本製の機械が世界をリードする工場で使用され、その信頼性が高く評価されていることは誇りに思いますし、こうした由緒ある機械が世界中で利用されることを期待し、自分もそうした日本の技術を海外に応用できるような人材になりたいと思いました。次に、同社が統括する物流センターを訪れました。ここでは、迅速で低温な状態で製品が消費者に届くように、ほとんどすべてに自動化された機械が導入されていました。特に印象的だったのは、ガントリー式の機械を使用して食品を整理している点です。20年まえにはプルムウォンは日本の大手物流企業のロジスティクスからインスピレーションを受けつつも、今は独自にガントリーを食品工場に応用しています。こうした新しいアプローチは日本と韓国がお互いに技術を高め、緊密に連携し切磋琢磨していく可能性を感じました。午後には、韓国内で難関の高麗大学校を訪れました。高麗大学校では、学生の3割が外国人留学生であり、国際式豊かな大学校であるとともに、外国人留学生に対しても GSC(Global Service Center)という組織において手厚いサポートをおいていることを知り、私自身も海外大学校への進学も円滑で実りあるものなのかなと思い、自分の将来のためにも検討したいと思いました。

(11)藤岡 希実(5年)

本日私たちはプルムウォン陰城工場と高麗大学校に伺いました。プルムウォン陰城工場では、豆腐の作られる過程や製品が各物流センターに出荷される様子を、実際に見学させていただきました。プルムウォンは、「緑」を彷彿とさせるような植物性指向、動物福祉、健康的な経験を基本とし、隣人愛や生命尊重の考え方をもって、人や地球に健康的な食品をつくっており、生産から出荷までどの過程においても美味しさだけでなく、衛生やロスの削減、働く人々の健康が考えられており、その考え方や技術に感銘を受けました。特に隣人愛や生命尊重の考え方は国際関係を考える上でも必要だと思いました。また高麗大学校では、高麗大学校の入学説明や以前このプログラムに参加しておられたOBの方のお話をお聞きすることができ、とても刺激を受けました。日本の大学とはまた違った教育課程や施設、留学生に対する支援がとても新鮮に感じられました。最も印象に残ったのは、OBの方が高麗大学校に入学される過程や民間交流が日韓関係において根幹となることを仰られていたことで、自分もこのプログラムが終わった後も海外留学を視野に入れたり、出会った多くの人々との交流を大切にして、続けていきたいと思いました。

(12)待田 華那(5年)

5日目の今日は、企業と大学へ訪問しました。プルムウォン陰城工場という豆腐を主に製造するところで、豆腐の生産過程、物流の流れを実際に見学させて頂き、いくつかの説明をして下さいました。生産過程をみると、ほとんどが機械化されていて人間の手が加わる所がほんの一部でした。その機械は日本で造られたものだと分かり、こんな所でも日本との関わりがあるのだと感銘を受けました。昼食後にバスで2時間以上かけて高麗大学へ訪問しました。特に印象深かった事は、このプログラムに参加した事のあるOBの方のお話でした。その人の留学するまでの過程に、やはり異国に行くという難しさのレベルを感じました。同時に韓国での生活を聞いて、日本では体験できない事を経験していて憧憬の念を抱きました。私もこのプラグラムに今回参加させて頂いて、現地の人との交流を通して日本とは異なる刺激に触れ、他国への興味が増しました。