国際交流2

国際交流 活動の様子

English Tour 2022 2日目開催!!

English Tour 2022 

第2日目開催

令和4年10月29日(土)にEnglish Tour 2022の2日目を開催しました。第1日目と同様に、鳴門教育大学から9名の外国人留学生と総合教育センターから外国人指導助手(ALT)を招いて、実施しました。2日目は、アフガニスタン、ウズベキスタン、ニカラグア、マレーシア、バヌアツ、ブルキナファソ、パプアニューギニアの7カ国の留学生が来校してくれました。

2日目は、英語でのディスカッションとプレゼンテーションがメインの活動になりました。午前中は、生徒・教員・留学生が一緒になり英語でのアイスブレイキングをした後、1日目の8人の留学生のプレゼンテーションを通して、気づいたこと、感じたことを留学生と英語で振りかえりました。生徒たちは予想以上に深い学びや考察ができており、その英語運用能力の素晴らしさについて留学生やALTから驚きを含めたお褒めの言葉をいただきました。

今回の行事は、母語である日本語を適切に使用しながら、英語を使ってコミュニケーションを行うTranslanguagingの概念をベースに計画しましたが、生徒がほぼ全て英語で会話できていた点は驚きであり、日頃の生徒の英語学習の成果が存分に発揮できたのだと思います。

振り返りの後、生徒は「What should we do to make the world better?(世界をより良くするために何を我々はすべきですか?」という非常に壮大な問いに対して、思考を深め、小グループで英語で議論をしました。問いが壮大な分、生徒の思考力と想像力、そして時事問題の知識等を活かしての分析等、生徒の個性や特性をお互いが尊重しながら、議論をしている姿は、まるで海外の大学のプロジェクト学習が本校で実践されているのかと錯覚してしまうような光景でした。また、各クラス担任も英語で議論に入りながら、教員と生徒が一体になって討論している姿には、留学生やALTが感銘を受けたとコメントをいただきました。

午後は、生徒がポスター・プレゼンテーションを7グループずつ同時発表し、他の生徒はプレゼンを拝聴し、その後質疑応答を行いました。各種研究者が行う学会のポスタープレゼンテーションをイメージした時間でしたが、学会のポスタープレゼンテーションに勝るとも劣らない発表、質問が留学生だけでなく生徒からも出されておりました。出された質問に適切にお互いが助け合いながら英語で答え返す生徒たちの姿を見て、参加した英語教員の目には光るものがありました。

生徒は、世界をより良くするには、「相手を受け入れる」、「他国の文化や慣習を知る」、「対話を重視する中で、お互い双方向の意見交換を行う」等、当たり前に思うことの再認識だけでなく、「水を含めたライフライン問題」、「戦争や紛争の起こるメカニズム」、「セクシャルマイノリティや女性、発展途上国等の社会的に不利な立場に立っている人々・国への考察」等、具体的な例を示しての細かな分析からの意見構築ができていました。短時間でのプレゼン作成だったにもかかわらず、生徒たちの深い分析と考察は予想以上の出来でありました。この分析を単発に終わらせず、さらに英語の時間等でのディベート等を通して、継続的に学ぶ機会を提供し、さらに思考を深めてもらおうと思っております。

本校生がさらに本校で学び、卒業した後もグローカルに思考を深め、今後の日本、そして世界を支えてくれるだろうという未来予想図を描けた有意義な2日間でした。

閉会式では、鳴門教育大学副学長の美馬持仁先生と本校の湊校長より、グローバルで生きていくために大切なことについてを含む温かいお言葉をいただき、生徒は心を新たに英語教育、国際理解学習に邁進してくれるものと期待しております。

本校にいながらも、世界基準の新しいスタイルのグローバル学習・国際理解教育・英語教育ができる環境を生徒とともに、今後も築いていきます。そして、徳島県の枠を越えて、日本を代表する英語学習、国際理解学習を本校から発信していきます。

「楽しかったで終わる国際理解学習」ではなく、「英語を道具に、多様な学びがあり、思考が深まる国際理解学習、世界基準の英語学習」をさらに展開していくつもりです。

小学生のみなさん、「真の国際理解学習、英語学習」是非一緒に参加してみませんか?