国際交流2

2021年11月の記事一覧

グローバル講演会:世界的若手研究者から城ノ内生へ(早稲田大・鈴木駿吾先生)

グローバル講演会(オンライン)

世界的若手研究者から城ノ内生へ

ー 鈴木駿吾先生(早稲田大)ー

 

11月10日(水)の放課後,オンラインを活用し,今年度初のグローバル講演会を開催しました。

今回は,現在SLA(第2言語習得)の分野,特にスピーチ分野において,世界的に評価されている日本人若手研究者の一人であります早稲田大学グリーン・コンピューティング・システム研究機構の鈴木駿吾先生を講師にお招きしました。ご講演では,「研究と科学とは」,「グローバルな規模で研究を行うために必要なこと」,「研究を職業にすること」等について,お話をいただきました。

鈴木先生は,英語教育の研究者ですが,現在は理系の研究者とともに,AIを用いたスピーチ研究を行っている様子や,英国ランカスター大学大学院(修士課程・博士課程)での実体験等を通して,世界規模で活躍するためのエッセンスを非常に明瞭にわかりやすくご教授いただきました。高校時代に,このような話を聞けて生徒は本当に幸せだなと感じるくらい,『世界基準の研究とは,または世界を舞台として生活することとは』のまさに肝の部分を上手くご説明いただきました。

50名ほどが参加し,90%が高校3年生でした。大学入試を直前に迎えながらも,世界的な研究者から何かを得ようと非常に熱心に拝聴し,質疑応答では質問が止まらないくらいに多くの質問が生徒からだされ,とても盛り上がりました。質問をした高3生は世界的に著名な研究者からお褒めの言葉をいただき,大きな自身になったようでした。

ご講演では特に,自分の分野だけの研究にとらわれずに,多様な分野にまたがった多彩な知識を必要とされる学際的研究が主流になってきている点をあげられ,例えば理系は数学,理科,英語だけの学習,文系は国語,社会,英語だけの学習では十分でない点をご指摘され,生徒たちは多様な教科を学ぶ重要性を再認識できたように思います。

現在,厳しい受験を直前に迎えながら,『この5教科の学習は将来につながるとても大切なものである』と生徒は再度捉え直すことができ,「夢の実現に向け,より熱く学習に向かうことができる」という意見もでていました。

このように本校のグローバル教育においては,オンラインを上手く活用し,他校では出会うことがない『今,タイムリーに世界規模で活躍している人々』と生徒が交流できる場を設けております。高校時代に世界的な『本物』と出会い,感じたことは将来の糧になると強く思っております。

 

   

ブルガリア共和国特命全権大使、来校!

『EUがあなたの学校にやってくる』

ブルガリア共和国特命全権大使 

マリエタ・アラバジエヴァ氏 来校!

 

「EUがあなたの学校にやってくる」というEUのイベントに本校が応募し選抜されたことから,11月8日(月)に駐日ブルガリア共和国大使館より特命全権大使のマリエタ・アラバジエヴァ氏がご来校され,本校1年生~5年生へご講演をしていただきました。

新型コロナ感染症対策として,5年生は体育館で,その他の学年は教室でオンライン配信を活用しての本校初のハイブリッド講演会となりました。

大使からの講演では前半部分でEUの概念や世界活動,そして日本とEUの関係について非常にわかりやすく動画等を用いて丁寧にお話をいただきました。後半部分では,ブルガリアについての紹介を写真等を使用されながらご紹介いただきました。時には生徒へ質問していただきながら, 温かな雰囲気のもとご講演をいただきました。

最後の質疑応答では,生徒からの質問が止まらず,本校生の「世界を学びたい!知りたい!」という熱量に圧倒されました。オンライン視聴をしていた1年生~4年生からも活発に質問が飛び交い,非常に有意義なご講演をしていただきました。

大使の本校ご送迎時には,音楽部や書道部のパフォーマンス,前期・後期生徒会,本校生が盛大に盛り上げてくれ,大使は非常に感激してくださっておりました。本校生の素晴らしい一面をご覧いただき,光栄に思うとともに,本校生の素晴らしさを教職員一同が再実感できた場面となりました。

このような国際イベントに1年生(中1生)から後期生・高校生とともに参加できるのも本校の特徴であると思います。このように若い世代からグローバルな舞台の一線級で活躍する方とお会いできるのは徳島県では本校のみであると思います。今後も「徳島県のグローバル教育の中心,また英語教育の拠点校」としてさらに生徒へ多種多様なイベントを提供し,生徒のグロ-バル・マインドセットの構築に尽力していこうと考えております。

今後も県教委の進める「GIGAスクール構想」等を上手く活用しながら,徳島県にいて世界の一流と出会える機会さらに増やしていきます。本校のますますの国際交流行事を楽しみにしておいてください。