百人一首部 活動の様子
小倉百人一首かるた四国地区大会結果
6月11日に香川県高松市興正寺別院で第27回全国高等学校文化連盟小倉百人一首かるた四国地区大会が開催された。徳島県チームは,城東高校,城南高校,城北高校と本校6年生の陶久,瀬山,谷居の3名が六将,七将,八将で参加した。この大会で優勝すると3月に東京で開催される全国グランプリの出場権を得ることができる。抽選の結果,高知県,愛媛県,香川県の順で対戦することとなった。
第1試合高知県戦。本県は主将・副将・四将・七将瀬山・八将谷居で臨んだ。対戦相手は,それぞれ八将・五将・七将・主将・副将と当たることとなった。序盤から中盤にかけては本県がやや優勢であるが,初戦ということもあるのか,試合が動かないまま終盤になろうとしていた。そこで主将が18枚差で1勝目を手にした。それでもなかなか後が続かない中,七将瀬山が11枚差で勝ち,四将が9枚差,八将谷居が7枚差で後に続いた。最後副将は,相手に粘られ運命戦となったが勝ちきり,5対0と幸先の良い初戦となった。ただ例年の高知とは違い格段に個々のレベルが上がっていることを感じさせられた一戦であった。愛媛県対香川県は,4対1という結果であった。
第2試合愛媛県戦。ここで勝たなければ,優勝が難しくなる。本県は主将から五将で臨んだ。相手はそれぞれ主将・三将・六将・五将・八将となり,主将対決以外は,昇順が下の相手と当たることになった。愛媛県優勢で試合が運んだ。粘ろうとはしているが,力が及ばない。そのような中,15枚差で主将と三将が敗れ,続いて四将が12枚差で敗れた。副将も7枚差で敗れたが,五将が意地を見せ5枚差で勝ち,結果1対4の敗戦となった。高知県対香川県は,終盤熱戦の末,3対2で高知県が勝利した。
第3試合は香川県戦。ここで勝っても愛媛県が敗れないと優勝はない。本県は主将・副将・三将・六将陶久・八将谷居で臨んだ。それぞれ四将・副将・六将・三将・主将と当たることとなった。香川県の主将と副将は今大会唯一の三段である。先ず試合が動いたのは,主将が18枚差で勝ち1勝目。続いて14枚差で相手の主将と副将に当たった副将と八将谷居が敗れ,六将陶久が勝ち,2対2のイーブンとなった。終盤三将が8枚差で勝ち,3対2で勝利となった。愛媛県と高知県は5対0で愛媛県が勝ち,優勝愛媛県,準優勝徳島県,第三位高知県,第四位香川県となった。四国四県の実力差がそれほどないことを感じさせられた大会であった。
全国総文祭小倉百人一首かるた最終予選の結果
5月28日(土)城東高校柔道場で第46回全国高等学校総合文化祭小倉百人一首かるた部門県代表選手選考大会が開催された。本大会は,県代表8名の内,最後の3名を選ぶ大会である。これまでの大会で,本校は県代表には選ばれていない。本校からは,4年松本,山本の2名,5年高橋,河野,鳥居,森次,山上の5名,6年瀬山,陶久,谷居の3名の計10名が参加した。エントリーは県全体で43名で,6回戦が行われた。
1回戦は,11対戦で松本,鳥居,山上,森次,山本が出場した。全員が勝利するかと思われたが,惜しくも鳥居が3枚差で敗れた。森次7枚差,山本4枚差,松本3枚差,山上2枚差で勝利した。3年生相手に山本の健闘が光った1回戦であった。
2回戦は,9名が出場した。勝ち残ったのは,高橋18枚差,谷居15枚差,陶久8枚差,瀬山6枚差の4名。敗れたのは,山本20枚差,松本16枚差,河野14枚差,森次13枚差,山上6枚差であった。瀬山が序盤の不利を終盤巻き返し,粘って勝つことができた。
3回戦ベスト16の戦い。ベスト8に4人残るかと思えたが,高橋が最後の最後で2枚差の負け。瀬山は22枚差,谷居,陶久は12枚差で勝ち上がった。
4回戦。ここからは,実力差はあまりないベスト8の戦い。谷居13枚差,陶久11枚差,瀬山7枚差で強敵相手に勝ち残った。
5回戦は準決勝。4名中3名が本校生のため,同校対決となった陶久と谷居の試合は12枚差で陶久が勝利した。一方瀬山は激戦を制して4枚差で勝利。陶久と瀬山の代表入りが内定した。
6回戦の決勝戦は,これも激戦となったが,陶久が瀬山に2枚差で勝ち優勝となった。一方谷居は,なんとか最後の力を振り絞って5枚差で勝利。谷居も代表入りが確定した。本校の6年生の3人は,全体を通して安定した試合運びで,最後に意地を見せてくれた。結果3人揃って高校での部活動の最後を全国総文祭で飾ることができるようになった。二週間後の団体戦でも,自分のペースで試合を運び1枚1枚取りを重ねてくれることを期待する。
優勝 陶久真由 準優勝 瀬山 凜 第三位 谷居 楓華
近畿高総文祭小倉百人一首かるた部門の結果
11月20日,21日に近江神宮の勧学館で第41回近畿高等学校総合文化祭小倉百人一首かるた部門が開催された。本校からは主将陶久と四将谷居の2名が参加した。抽選の結果Aブロックは本県と奈良県,福井県,京都府,滋賀県Aと強豪チームとの対戦となった。
1回戦は京都府との対戦。主将,副将と1年生の五将,七将,八将で臨んだ。結果,八将16枚差,主将15枚差,副将14枚差,五将13枚差で立て続けに敗れ,最後は七将が6枚差で敗れ,0対5の敗戦となった。2回戦は試合がなく、続く3回戦は優勝候補の福井県戦。主将から四将と六将の2年生で挑んだ。結果,主将と四将が14枚差,三将と六将が12枚差,副将が9枚差で敗れ,ここでも0対5の敗戦となった。初日は全敗となったが,気持ちを切りかえて2日目に頑張って欲しい。
2日目、4回戦はこれも優勝候補の奈良県との対戦。主将,副将,三将,五将,八将で挑んだ。結果,相手主将と当たった八将が23枚差で敗れ,三将が10枚差で初の勝利となったが,五将9枚差,主将8枚差,副将7枚差で敗れ,1対4の敗戦となった。2年生の3人が勝てば本県にも勝機のある組み合わせとなったが,1勝しかできなかった点が残念であった。5回戦は滋賀県Aチームとの対戦。主将から四将,七将で臨んだ。まず主将相手の四将が15枚差で敗れ,続いて七将が14枚差で敗れ,後がなくなった。後半まで粘ったが主将が6枚差,副将が4枚差で敗れた。三将は4回戦に続いて3枚差で勝利したが,1対4の敗戦となった。ブロックでは勝ち点なしの5位という結果に終わった。順位決定戦は鳥取県との対戦。3回戦と同じ2年生メンバーで臨んだ。序盤から試合を優位に進め,三将が21枚差で勝ち,続いて副将が16枚差,四将が15枚差,六将が12枚差,最後に主将が8枚差で勝ち5対0の勝利となった。結果9位で今大会を終えることとなった。 2日目は15対戦で7勝8敗と健闘した。特に三将は全試合勝ちチームに貢献した。
2日間を通して感じたことは,本県チームはまだまだ県外での対戦に慣れていないことを実感した。どの対戦でも序盤から相手に圧倒されての敗戦となり,実力を出せないままに終わってしまっている。今後さらに練習を重ね,県外チームとの対戦で相手に負けない力をつけて欲しい。
県総文祭小倉百人一首かるた部門の結果
10月30日,31日にあわぎんホールで第40回徳島県高等学校総合文化祭小倉百人一首かるた部門が開催された。本大会は来年東京で開催される全国総文祭の県代表3名を決める大会でもある。県下から59名,うち本校からは8名が参加した。出場選手は5年瀬山,陶久,谷居,4年鳥居,森次,山上,河野,髙橋である。
初日は4試合で3回戦まで行いベスト8を決定する。1回戦は瀬山3枚差,谷居18枚差,陶久18枚差,髙橋24枚差で勝ち,鳥居15枚差,森次13枚差,山上3枚差,河野16枚差で敗れた。瀬山は初段相手に7枚差をひっくり返しての勝利であった。山上も粘ったが最後は力尽き敗戦となった。鳥居,河野の相手は結果ベスト8に勝ち進んだ。2回戦は瀬山,髙橋が21枚差,陶久が16枚差,谷居が14枚差で順調に勝ち上がることができた。3回戦,これを勝てば明日へ進むことができる。陶久と髙橋は初段相手となった。4人とも勝負は最終盤に決まった。2枚差で谷居が勝ち,陶久と髙橋が敗れた。瀬山は今回も頑張り運命戦まで持ち込んだが1枚差での敗戦となった。最終結果で陶久の相手が優勝,髙橋の相手が準優勝となる。
2日目8名で3試合を行い,順位を決定する。4回戦,谷居は鳥居,瀬山を破った相手と対戦となった。序盤から落ち着いた試合運びで終盤突き放し,結果11枚差で勝利となった。5回戦,髙橋を破った相手と対戦。序盤から中盤にかけてややリードの2枚差で試合を進める。このままリードで逃げ切るかと思っていたが、相手が一枚上であった。最終盤の粘り負けで2枚差の敗戦となった。最後の試合は代表をかけた3位決定戦。序盤は相手がやや優勢であったがなんとか粘って五分の展開。中盤から相手の札は取るがお手つきのミスが多く,次第に差が開き最終8枚差で敗戦となった。
谷居は結果4位で惜しくも全総文の代表の座は逃したが,全国グランプリの代表の座は手に入れた。また格上に勝った瀬山,準優勝相手に善戦した髙橋などチームにとって収穫のあった大会であった。
全国高総文祭小倉百人一首かるた部門結果
8月4日(水)から6日(金)和歌山県立体育館で第45回全国高等学校総合文化祭小倉百人一首かるた部門が開催された。昨年の高知大会は開催されず2年ぶりの大会となった。徳島県チームは,城東1名,城北4名,本校生3名の8名で高3が6名,高2が2名である。本校の6年宮本が主将,多田が六将,5年陶久が三将である。今年は感染対策のため例年と異なり3名の団体戦となった。
まず予選リーグは4チームで戦い,各ブロック1位の12チームと2位の上位4チーム合計16チームが決勝トーナメント進出戦を行う。そこで勝った8チームが決勝トーナメントに進む。徳島県は予備抽選で46番目となり,他の参加都道府県がくじを引いた最後の枠に入ることとなった。結果,Jブロックの1,2が栃木県,3が岡山県,4が宮城県となった。
第1回戦は栃木県戦。本県は本校の多田を含む高3の四将から六将で挑むこととした。関東勢は例年決勝トーナメントに多くのチームが残り,徳島県にとっては手強い相手である。また,初戦の重要性も鑑み,3人に勝負を託した。栃木県は主将から三将のオーダーで,本県五将と相手主将,六将多田と三将,本県四将が副将と当たることとなった。まずは相手副将が力の差を見せ四将が19枚差で敗れ,A級の主将相手に粘りを見せたが五将が11枚差で2敗目。多田ももう少しというところまではいくが,追いつかず5枚差で敗れ,0対3の敗戦となった。初戦を1勝も取れず落とす痛い敗戦となった。
第2回戦は岡山県戦。3勝を願って,主将宮本,三将陶久,七将で臨んだ。宮本以外は高2のメンバーである。相手は同じようなオーダーで主将・三将・八将で,陶久が主将と宮本が三将と本県七将が八将と当たることとなった。序盤から相手主将が強さを見せつけ,陶久が徐々に追い込まれ22枚差で敗戦。本県七将が16枚差で敗れ2敗目。宮本は運命戦まで持ち込んだが自陣が出ず3敗。
第3回戦は夏の選手権でもベスト4に入った宮城県チームとの戦い。本県は主将宮本,副将,八将で挑んだ。宮城は四将・五将・七将。まずA級の相手五将と当たった副将は苦戦を強いられ18枚差で敗れた。宮本は四将と本県八将は七将との対戦である。なんとか互角の勝負をしているかのように思えたが,次第に二人とも差をつけられ9枚差で同時に敗戦。0対3での敗戦となった。Jブロック1位は勝ち点3の宮城県,2位は勝ち点2の栃木県,3位は勝ち点1の岡山県,徳島は4位という結果に終わった。勝ち数7の2位栃木県は決勝トーナメント進出戦に残り,ここでも勝ち,決勝トーナメントへと駒を進めた。
今大会は全国との差を感じさせられる大会となった。力の差というよりも経験の差である。大きな舞台でどれだけ自分の力が出せるか。本県チームは自分の力を発揮しきれずに終わってしまった感がある。昨年一年間,ほとんどの大会が開催されず,経験を積むことができなかったことも原因であろう。ただ今回参加したメンバーは,その中で全力を尽くしてくれた。それぞれ悔しさはあるだろうが,その悔しさを味わえたこと,全国という大きな大会を経験できたことは今後の力になる。また,高2の二人がこの大会を経験できたことも大きい。今後もより練習に励み,大きな舞台で活躍する県チームを期待したい。