百人一首部

百人一首部 紹介

近江神宮をめざして

 本校百人一首部は,創部10年(+同好会4年)を迎え,最初は数人であった部員も現在では26名になった。高校生は平日毎日(土・日・祝日は不定期),前期生は木曜日を除く平日に試合形式で練習を行っている。これまで全国選手権大会(近江神宮)に4回出場した先輩たちに負けないようメンバー全員で昇級・昇段できるよう練習に励んでいる。

部活動活動計画書(百人一首部).pdf

百人一首部

百人一首部 活動の様子

花丸 全国総文祭小倉百人一首かるた部門鹿児島大会の結果

 第47回全国高等学校総合文化祭小倉百人一首かるた部門が8月2日から8月4日の間,鹿児島県の西原商会アリーナで開催された。ほぼコロナ以前のルールで行われたが,序歌の際と勝ち数の報告時以外の試合中の「声かけ」は原則禁止で行われた。今大会は3日に47都道府県が13ブロックに別れて予選リーグを行い,1位13チームと2位3チームが4日の決勝トーナメントに進むことができる。本県チームは主将城北高校3年,副将城南高校3年,三将本校6年高橋,四将城北高校2年,五将城南高校3年,六将城東高校3年,七将城東高校2年,八将本校5年山本が出場した。抽選の結果,本県はMブロックで1回戦長崎県,2回戦兵庫県,3回戦交流戦(佐賀県・三重県・静岡県・福岡県)となった。交流戦は厳しい戦いが予想されるため,何としてもブロック1位で通過しなければならない。初日の晩,作戦を練り明日に備えた。
 1回戦は,主将から四将と六将で臨んだ。決勝トーナメントを目指すには1・2回戦ともに落とすことはできない。対戦は主将が三将,副将は六将,三将高橋は五将,四将は副将,六将は主将となった。初戦を勝たなければ決勝トーナメント進出はない。ただ相手も同じ考えである。試合は,序盤から副将がリードするなか,徐々に本県が優勢となる展開となった。その中でも,本校高橋は自分のペースを掴めず相手の素早い取りに苦戦を強いられている。終盤にさしかかる所で,副将が14枚差で勝ち,中盤から調子を上げてきた城北の主将・四将がそれぞれ8枚差・7枚差で勝ち本県の勝利,勝ち点1の獲得となった。城東の六将は相手主将に5枚差で勝ち,三将高橋は調子を取り戻せず5枚差で敗れた。結果4対1の勝利となり,高橋が負けたことはチームにとっては痛かったが,その負けを六将が取り返し本県チームにとっては最高の結果となった。
 2回戦は,兵庫県戦。東京総文祭では1対4で力負けをした相手である。本県は主将から五将で挑んだ。格上相手に戦うには僅差の接戦に持ち込むことが大切である。主将が副将,副将が六将,三将高橋が五将,四将が三将,五将が主将と対戦することとなった。副将と三将が勝ち,主将と四将で三つ目の勝ちをあげたい。序盤は副将と三将高橋が良いスタートを切ったが,あとの三人は押され気味で全体的には兵庫県が優勢で進んだ。こうなることは予想されていたが,あとはどれだけ粘って接戦に持ち込むことができるかである。本県は苦しいながらも粘り強く戦いを続けている。試合が動いたのは中盤,ついに五将が20枚差で敗れたところである。本県の選手に動揺はなかったが,これで相手チームの選手の勢いが出た。数枚の間,相手優勢に試合が運び,最終的にはこれが後に響いた。粘りきれず主将が7枚差で敗れ,健闘した四将も4枚差で敗れ,敗戦となった。副将は3枚差で勝ったが,三将高橋は運命戦での敗戦となった。結果,1対4で2年連続兵庫県に敗れることとなった。
 3回戦は交流戦のため,勝ち点にはならないが勝ち数はカウントされる。ブロック2位で予選通過するためには少なくとも勝ち数10以上が必要になる。本県は現在勝ち点1,勝ち数5であり,予選通過のためには5人とも勝たなければならない。主将から三将,七将,八将で臨んだ。相手はそれぞれ,主将が佐賀県主将,副将が佐賀県七将,三将が佐賀県副将,七将が福岡県三将,八将山本が福岡県六将となった。ベスト8常連の福岡県,佐賀県の主将・副将との対戦となり,本県にとっては厳しい戦いになることが予想された。結果は主将が21枚差,副将が9枚差,三将高橋が6枚差,七将が12枚差,八将山本が5枚差での敗戦となった。
 今年は3チームで対戦するブロックに入ったが,長崎県,兵庫県とも力の差はあまり感じられなかった。それは本県チームがやらなければいけないことをほぼできたからである。1位の兵庫県は試合の運び方がうまく,その差で本県は予選通過を逃した。個人として昇段・昇級することも大切であるが,試合の展開をよみ,チームとして試合運びをうまくすることが本県の課題であることが分かった大会であった。ただ今年のチームはやるべきことをやり負けても悔いのない戦いを見せてくれた素晴らしいチームであった。