県高等学校小倉百人一首かるた選手権大会結果
6月9日に城東高校の柔道場で第十九回徳島県高等学校小倉百人一首かるた選手権大会が開催された。この大会は7月に近江神宮で行われる全国選手権大会の予選を兼ねており,優勝校が選出される大会である。全ての高校のかるた部員は,この大会のために練習に励んできたといって過言ではない。城東・城南・城北・徳島北・鳴門・脇町と本校の7校が参加した。試合は5人の団体戦で3勝以上したチームが勝ちとなる。予選はAブロック4チーム,Bブロック3チームの総当たり戦で,その後それぞれのブロックの1位と2位のクロス戦が行われ,勝ったチームが決勝戦を行う。本校は,Aブロック城東・鳴門・脇町と同じグループとなり,Bブロックは城南・城北・徳島北となった。本校は,主将山本,副将松本,三将浅田,四将坂口,五将中山,六将陶久,七将麻植である。
1回戦鳴門戦。主将から三将・六将・七将で臨み,副将・六将・三将・四将・主将との対戦となった。中盤に陶久24枚差,浅田23枚差,松本21枚差で勝ち,続いて山本16枚差で勝ち,麻植が5枚差で敗れた。4対1のスタートとなった。
2回戦脇町戦。1回戦から一人入れ替えた主将・副将・四将・六将・七将で臨んだ。相手は順に主将・副将・五将・三将・四将との対戦となった。将順ではほぼ互角の対決であったが,中盤に陶久が22枚差,麻植17枚差で勝ち,続いて坂口13枚差,松本10枚差で勝った。山本も8枚差で勝ち5対0の完勝となった。
3回戦。城東はここまで脇町,鳴門に全勝。Aブロック1位をかけた今大会の分かれ目となる試合となった。なんとしても1位となり,次はBブロック2位と戦いたい。主将から五将で臨んだ。五将中山はこれまで試合に出さず休養十分。それぞれ相手は,主将・四将・五将・三将・副将となった。序盤から全体的に押され気味であり,終盤にさしかかろうとする時,まず浅田が14枚差で敗れた。続いて松本が10枚差で敗れ,中山が10枚差で勝ち,1対2と試合が動いた。追い詰められたがなんとか後2勝もぎ取りたい。主将対決の山本はリード,坂口は苦戦中。逆転も十分あり得るなか,山本が4枚差で逆転負け。勝負は決まったが坂口は運命戦に持ち込み,2勝目を挙げた。2位通過が決まった。
準決勝,優勝候補の城北戦。3回戦から三将浅田を休ませ,六将陶久で挑んだ。当たりは,三将・副将・八将・主将・四将となった。全体的に城北の勢いに押され気味である。中盤から終盤に差し掛かるとき,18枚差で松本,13枚差で山本が敗れた。後3人が勝たなければという状況に追い込まれた。しかし11枚差で陶久が負け,敗戦が決定した。坂口は8枚差で負けたが,中山は相手主将に対し,そつのない取りで6枚差で勝利した。1対4という結果に終わった。
3位決定戦城南戦。再び主将から五将で臨んだ。対戦はそれぞれ主将・副将・四将・五将・三将となった。前半から中盤にかけて主将・副将対決は押され気味であったが,残りの三人は本校優勢で試合は進んでいる。山本・松本がどれだけ粘れるかが勝負の鍵となる。山本は15枚差,松本が14枚差で敗れ追い詰められる。しかしこのまま逃げ切れば逆転が見えてきた。まず10枚差で坂口が勝利。続いて中山も5枚差の勝利でイーブン。最終的に浅田が逆転を許し3枚差で敗戦となった。
今年の団体戦は,城北が頭一つ抜けだし,城東,城南とどう戦うかであったが,3校ともに敗戦してしまった。城東・城南に対してはあと一歩のところで敗れ,悔しい敗戦となったが,途中から部に入ってくれた浅田,麻植がいなければ,ここまで戦えなかったであろう。坂口,中山の成長も見られた大会であり,今後は厳しい練習を重ね,来年は7年ぶりに優勝し全国大会出場を期待する。