校名と校章の由来

校名と校章の由来

校名の由来

 

 校名を決めるには、まず新設校設置準備室においての資料集から始められました。全国の高校の名称とその由来、一般県民からの校名の募集、そして校長先生の極秘の校名判断。集まった校名は「城ノ内」「徳島」「城乾」「徳島第一」「眉山」「城西」「吉野川」「渭津」「別宮」など全部で三十数種ありました。その中から検討して、最終的に「城ノ内」「徳島」「城乾」「徳島第一」「眉山」の五つにしぼり、徳島市内及び周辺の中学校、高等学校の先生方を対象にアンケートをしたところ、「城ノ内」が最も多数を占めたので、この結果を尊重し、「徳島県立城ノ内高等学校」と命名されました。

 「城ノ内」などといっても徳島の中心からずいぶん離れているじゃないか、とおっしゃるかもしれません。しかし、広く徳島市全体を見わたしてみると、本校はそのほぼ中心に位置するのです。また、他の県立総合選抜(当時)の校名はそれぞれ城南・城東・城北。城ノ内にも城の字がついて一応の足並みはそろうのですが、「ノ」がついているため三文字になってしまいます。かといって城内とすると「じょうない」と読まれはすまいか、城の内では「しろのうち」になってしまう。長い検討のすえに、「ノ」は「じょうのうち」という重箱読みの校名をきちんと読んでもらうためと、できるだけ二文字に近づけるようにという意味で入れました。校名「城ノ内」の誕生です。 

校章の由来

 

 やまももが県の木に指定されたのは昭和41年。まだ県内にこのやまももを校章にあしらった高校はありませんでした。そこで、この県木を城ノ内の校章に使うことに決め、徳島県教育委員会の桝田務先生にデザインを依頼しました。なお、城ノ内にも県内の他の高校にならって、校章に「高」の字を入れるかどうか審議されました。が、結局は、三つの小さな実をつけて三枚の葉がまっすぐに伸びた、ご承知のようなシンプルなデザインに落ちつきました。

 それぞれの葉は、変転するいつの世にも基となる「自主」、高校生活でぜひ体得してほしい「協同」、絶えまぬ歩みへの願いをこめて「前進」、そして、三つの実は知・徳・体を表しています。この校章のやまももは、たとえ小さくとも固く実を結んでいるところに意義があるのです。