準備型英語ディベート全国大会出場報告
第15回 全国高校生英語ディベート大会 “Online”
出場報告
令和2年12月26日(土)~27日(日)にオンラインのZoomを用いて開催されたHEnDA全国大会に本校のEnglish Debating Societyの高2生6人(石田汐璃,河井勇大,黒田智也,ジョーンズ・マリッサ・清子,中川遙登,中野馨)が徳島県代表として、参加してきました。日本中のほぼ全都道府県で開催された地方大会を勝ち進んできた高校のチームが参戦しており、非常に好ディベートが実践されていました。準備型の英語ディベートは、調査型ディベートとも呼ばれ、昨年3月に出された議題について、インターネットや各種先行研究の論文等を参照し、準備をしてのぞむため、自分たちの意見をサポートする証拠(エビデンス)が大切になってきます。その調査を本校チームも約1年かけて、準備し、徳島県大会を突破し、全国大会に駒を進めてきました。
準備、調査をしてきたこの1年間に、意見の衝突、他校との交流試合等での失敗からの意見の練り直し等、多くの困難を6人のチームメンバー全体で乗り越えてきました。振り返ってみると、議論を繰り返し、意見の衝突を積み重ね、絆をさらに深めたり、エビデンス探しの苦労を共有し、勝って喜んだりと、このHEnDAの大会は、生徒たちの「青春」だったのかなと思わせられました。
即興型の経験が非常にいき、英語運用能力では全国とも十分に渡り合えたように感じますが、やはり準備型英語ディベートの根本となる、エビデンス収集能力や意見の深さにはまだまだ課題が見えたように思いました。
目標としていた10位入賞はできませんでしたが、生徒それぞれは非常に素晴らしいディベートを展開してくれました。1日目終了段階で、15位前後につけていたのですが、微妙な差での敗戦を2つ、2日目にしてしまい、最終的に、43位での決着となりました。予想していた以上の厳しい結果で、生徒、顧問とも非常に悔しさの残る大会になってしまいましたが、生徒たちはやりきった充実感もあり、全力で戦った上での結果だったので、各自、満足のいく大会であったように思います。後輩がこの悔しさを引き継いでくれると思っています。
高2生にとっては、3月の即興型英語ディベート全国大会(HPDU)に徳島県代表として、English Debating Societyが参加することが決まっているので、それが最後の大会になると思います。そこに向けて、後輩の練習サポートもしながら、自分たちの英語力、ディベート力向上をさらにしてくれるでしょう。是非、期待しておいてください。
このHEnDA全国大会に向けての徳島県大会を、非常に多くの困難を乗り越えながら徳島県初のオンライン大会として実施してくださった徳島県高等学校教育研究会外国語学会の先生方、また全国大会を年末の多忙な時期に開催してくださったHEnDA関係者の皆さまにこの場を借りてお礼を申し上げます。
(議題)
Resolved: That the Japanese Government should ban production and sales of fossil-fueled cars,
including hybrid cars, by 2035.
《日本政府は,(ハイブリッド車も含む)化石燃料車の製造と販売を2035年までに禁止すべきである。》
(大会成績)
対戦校 立場 結果
*ラウンド1* 宇都宮女子高校 肯定側 負け or 引き分け
*ラウンド2* 鹿児島中央高校 否定側 負け or 引き分け
*ラウンド3* 大分上野丘高校 否定側 勝ち
*ラウンド4* 松本深志高校 否定側 勝ち
*ラウンド5* 並木中等教育学校 肯定側 負け
*ラウンド6* 近江兄弟社高校 否定側 負け
(注)最終結果に引き分けが1つあった。公表してくれなかったが、ジャッジ講評からラウンド1かラウンド2が
引き分けであったと推測される。
部として初の全国大会出場ができたが悔しさが残るディベーターたち |